2014年08月05日
正しくは「盂蘭盆会(うらぼんえ)」のことで、略してお盆といいます。
盂蘭盆とは、サンスクリット語の"ウラバンナ"を音訳したもので、
「地獄や餓鬼道に落ちて、逆さづりにされ苦しんでいる」という意味で、
そのために供養を営むのが、盂蘭盆会なのです。
釈尊の弟子の一人、目連尊者という人が、神通力で亡き母の姿を見たところ、
母親は、餓鬼道に落ちて苦しんでいました。 何とかして救いたいと、
釈尊に尋ねると、
「七月十五日に、過去七世の亡き先祖や父母たちのために、
御馳走を作り、
僧侶たちに与え、その飲食をもって、供養するように」と教えてくれました。
教えの通りにすると、目連の母親は餓鬼道の苦をのがれ、
無事成仏することができたそうです。
この故事が、盂蘭盆会の始まりといわれています。
お盆(盂蘭盆会)は、先祖や亡くなった人たちが苦しむことなく、
成仏してくれるようにと、私たち子孫が、
報恩の供養をする時なのですね。
お盆の期間についてです。
お盆の日にちは地方によって異なります。
東京など都市部では7月13日~16日(4日間)に行うことがおおいようです。
地方では
8月13日~16日(4日間)
8月13日~15日(3日間)
旧暦の7月13日~16日(4日間)とするところもあるみたいです。
新 盆、初 盆について
四十九日の忌明け後、最初に迎えるお盆を「新盆(にいぼん)」もしくは、
「初盆(はつぼん)」と呼びます。もし、四十九日前にお盆を迎えた場合は、
その年の新盆の行事は行いません。
8月13日:夜に迎え火をして祖霊を迎えます。(御供え餅、お迎え団子、落雁、はくせん粉など)
8月14日:仏壇にお供え物をして迎え入れた祖霊の供養をします(おはぎなど)
8月15日:同上もしくは、送り団子、御供え餅、白むし(これは帰る祖霊のお弁当を意味しますを供えて送りだします。
8月16日:精霊送りの送り火をして送り出します。
精霊馬(しょうりょううま)=キュウリとナスのお話です。
(キュウリとナスビに割り箸を刺して馬と牛に見立てたもの)
キュウリは馬の例えです。→ お盆のときに、少しでも早く迎えられるようにとの願いを表現して います
ナスは牛を表現しています。→お盆が終わって、帰るときはのんびりとだそうです
また、他の説では、
「精霊がキュウリの馬に乗り、牛には荷物を乗せて楽に帰れるように」という意味がこめられている説もあるそうです。